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大谷翔平「米国開幕」前の最終調整終了 仕切り直しの期間で役者そろったドジャースに弱点なし


ドジャースの大谷翔平選手がエンゼルスとのオープン戦にDHとして出場し、重要な試合前調整を終えました。大谷はオープン戦で中間二塁打を放ち、調子を上げました。体調不良を抱えていたムーキー・ベッツ選手もスタメンで復帰し、チームは開幕に向けて準備を整えています。ベッツは、過去のシリーズを欠場するなどの体調問題を抱えていましたが、攻守の動きを見せ、徐々に調子を取り戻しています。なお、ドジャースはチーム全体の選手層が厚く、ワールドシリーズ連覇に向けた自信を示しています。

オープン戦エンゼルス対ドジャース 試合前、ベンチで舌を出すドジャース大谷(撮影・菅敏)

【アナハイム(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(30)が「米国開幕」前の最終調整を終えた。古巣エンゼルスとのオープン戦に「1番DH」で出場し、右中間二塁打。体調不良を訴えていたムーキー・ベッツ内野手(32)もスタメン復帰した。27日(同28日)の米国開幕戦は、ベストの布陣で連続世界一へ再スタートする。

久しぶりに大谷、ベッツ、フリーマンと続く「MVPトリオ」がスコアボードに並んだ。日本出発前にベッツが体調不良を訴え、開幕戦直前にフリーマンが左脇腹痛。ともに東京での開幕シリーズを欠場した。それでも、ド軍はカブス相手に連勝。投手陣を含め、選手層の厚さを見せつけた。

公式戦が1週間も空く不規則な日程で、時差のある長距離移動を経たこともあり、体調だけでなく、メンタル面の調整も重要だった。過去2試合は無安打と沈黙していた大谷は、第2打席に時速95・7マイル(約154キロ)のシンカーをジャストミート。右中間最深部のフェンスを直撃する弾丸ライナーを放ち、軽やかに二塁へ滑り込んだ。

嘔吐(おうと)を繰り返し、体重が約8キロ減少したベッツも、ようやく「2番遊撃」で復帰した。頬がこけ、ダブついたユニホーム姿ながらも、全体練習前には個人メニューもこなし精力的に体を動かした。試合は3打数無安打に終わったものの、守備では軽快に打球を処理した。交代後は「一度、土の上に足を踏み出せば、僕は行く準備ができているよ」とコメント。一時は、復帰時期が白紙とも見られていたが、ギリギリで間に合うメドが立った。

近年は、98年から3連覇したヤンキース以降、連続世界一を達成したチームはいない。大谷をはじめド軍が目指すのは、最難関と言われるワールドシリーズ連覇。仕切り直しの期間で役者がそろったド軍に、現時点で弱点は見当たらない。

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