
中日井上一樹監督(53)が開幕1軍メンバーに低順位予想を発奮材料に見返し指令を発した。
25日、バンテリンドームでの全体練習開始前、全選手を集めた指揮官は各メディアでの順位予想が軒並み下位に集中していることを引き合いに大号令を発した。
「ハイ、順位予想。ハイ、5位、6位。上等だと。言わせておけと。見返してやる、というのが俺たちの目標だよ。ハイ、その通りでしたということにならないように、士気を高めて頑張ろうね、という話をしました」。
新人では唯一、開幕メンバーとなったドラフト4位の石伊雄太捕手(24=日本生命)や2年目の辻本らフレッシュ組も、長期低迷にあえいできた中堅、ベテラン組も表情が一瞬にして引き締まった。13年以降、Aクラスはコロナ禍で短縮シーズンとなった20年3位が1度だけ。昨季は球団ワーストを更新する3年連続最下位に沈んだチームだけに、評論家陣の低評価は承知の上での大号令だった。
「俺たちは底辺からリスタートするチャレンジャー。そこは謙虚に。ただ試合では謙虚だけではダメなので(低評価を発奮材料に)出し入れをうまくやりましょうということです」。新指揮官の熱い思いが低迷打破の第1歩となる。
▽練習参加メンバー
【先発】高橋宏、松葉、メヒア、マラー、大野、柳 【救援】橋本、岩崎、祖父江、勝野、藤嶋、マルテ、斎藤、清水、松山
【捕手】石伊、木下、加藤匠
【内野手】辻本、カリステ、村松、中田、石川昂、山本、板山、樋口
【外野手】岡林、大島、ブライト、上林、後藤、細川