
<WEリーグ:C大阪ヤンマー0-0ちふれ埼玉>◇22日◇第15節◇ヨドコウ
セレッソ大阪ヤンマーレディースは、3試合連続のドローで通算4勝5分け6敗の勝ち点17。7位からの浮上はならなかった。
その中で、DF吉田琉衣(19)がWEリーグ初先発、FW和田麻希(20)が24年5月以来となる今季初先発を飾るなど、新たに若い世代が台頭した。
今季2試合目の出場で大役を担った、173センチのセンターバック吉田は「結構、緊張はした」と言いながら、後半15分までプレーして無失点に貢献。昨季はわずか1試合(3分)の出場に終わっていた。
「もっと周りを見てプレーの準備をしないといけないと思った。最後は判断も遅くなって、走れていなかった。体力をつけて、プレーの質も上げていきたい」
和田は左MFでプレー。このポジションは、開幕14試合全てに先発してきたMF百濃(ももの)実結香(22)の聖域だったが、今季初めて風穴をあけた。
百濃とは違ったテンポのドリブルを仕掛けた和田は「先発は久しぶりで、少し緊張した。自分の得意なプレーをいっぱい出し、得点しようと思っていた」と心中を説明。
一方、後半15分で和田と交代した百濃は、途中出場ながら必殺のドリブルで会場を沸かせただけに、和田の抜てきが相乗効果を生んだといえる。
鳥居塚伸人監督(52)は「吉田は高さがあり、セットプレーの期待もある。和田は積極的なプレーが光っていたので、調子のいい時にスタートから使ってあげようという判断」と説明。
チームは昨年12月1日にINAC神戸から金星を挙げて以来、これで5試合未勝利が続く。
5位以内を目標に掲げる指揮官は「勝つために、点を取るためにどうするか。守備を含めて、もう1つクオリティーを上げ、準備のところも改善して次節は勝ちたい」と、収穫と課題も多かったこの試合を総括した。