
<ソフトバンク1-2広島>◇22日◇みずほペイペイドーム
昨年10月に右肘クリーニング手術を行った広島栗林良吏投手(28)が、最後の調整登板を3者凡退に切った。1点リードの9回。谷川原を直球で二ゴロに打ち取ると、続く牧原大はフォークで左飛に仕留めた。最後は石塚を2球続けたカーブで投ゴロに切った。わずか8球。いずれも異なる勝負球で料理した。「シーズンと同じ気持ちでマウンドに上がりましたし、そのつもりで投げてました」。オープン戦4試合で術後の不安を払拭。23日ソフトバンク戦での登板予定はなく、本番モードの最終登板で開幕から抑えとしてフル回転していく。
自身初めて右肘にメスを入れた。リハビリだけでなく、ひじに負担がかからない体の使い方に時間を割いた。1月からトレーナーとマンツーマンでフォーム矯正に取り組み、春季キャンプ中も継続した。構えの姿勢から、左足を踏み出す際の股関節の使い方まで意識。本人が自覚するように改善の余地はまだある。ただ、抑えに返り咲くだけでなく、絶対的守護神となるために過ごしてきた。「1回も後退することなかったですし、プラン通り来られたので順調かなと思います」。シーズンへ向けた大きな節目はクリアした。今年も守護神としてチームを勝利に導いていく。