
<オープン戦:日本ハム5-2ヤクルト>◇21日◇エスコンフィールド
開幕前に“初タイトル”つかんじゃう!? 日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、ヤクルト戦の6回、右翼へ12球団トップタイとなるオープン戦第3号を放った。すべて本拠地エスコンフィールドと相性の良さもアピール。チームもオープン戦単独首位に浮上。22日にも2010年以来15年ぶりのオープン戦1位が決まる。
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シーズン開幕へ、清宮幸が着実にギアを上げてきた。6回、カウント1-1からヤクルト高橋の内角直球を捉えると、打った瞬間、確信歩き。「もっと飛んだかなと思ったんですけど。でもちゃんと入ってくれたんで良かったです」。台湾シリーズでの1発に始まり、これで実戦4発目。幸太郎はこうだろう-。そう言わんばかりにすべて右翼弾。「いいんじゃないですか。ちゃんと狙った通りに打てていると思います」と手応えを口にした。
1、2打席目までは三振、二ゴロと凡退も、修正してみせた。相手はシーズンでは対戦の少ないセ・リーグ投手。「前の2打席でちょっとタイミングが合ってないなという部分はあった。そこは、ちょっと早めに取って対応しました」。新庄監督は「1、2、3で振ったんでしょうね(笑い)。それまで全然ダメだったから。真っすぐに狙いを絞って。1、2『の』が(3の前に)ちょっとあったかな」。前打席を踏まえた微妙な“間”の調整が、1発を呼び込んだ。
オープン戦3本塁打は、いずれもエスコンフィールドでのもの。「ホームなのでリズムだったり、そういうのは作りやすい。グラウンド外の過ごし方もすごく楽なので」。チームは単独首位、個人としても本塁打でトップタイに立ち「意識はしてなかったですけど、打つに越したことはないなとは思ってるんで」と前向きだ。
初めて開幕スタメンに名を連ねた23年にオープン戦で5発放ったことがあるが「今季はすごく自分でも納得できるホームランが何本かありますし、その意味ではちょっと違う」。昨季は3年連続2ケタ弾に加え、規定打席には未到達も、初の打率3割とステップを上がってきた。末広がりの8年目。破竹の勢いで打ちまくる準備が、整ってきた。【永野高輔】
▼9勝3敗2分けで1位の日本ハムは、22日にも10年以来のオープン戦1位が確定する。22日に決まる条件はヤクルト戦に○か△で、2位西武がDeNA戦に●の場合。日本ハム△の場合はヤクルトと並んで1位の可能性もあるが、このケースは2チームを1位とするため、日本ハムの1位は確定になる。