
<オープン戦:西武-DeNA>◇21日◇ルーナドーム
西武今井達也投手(26)は3回32球を投げ、開幕前のラスト登板を終えた。被安打0、空振り三振4つ。打球は1本たりとも外野まで飛ばなかった。
気温13度と冷え込み気味のベルーナドーム。それなのに今井は半袖だ。「前回長袖で行って、ちょっと後悔したんで。古賀も受けてて、ちょっと動きがぎこちない部分を感じてたみたいで」。3・28の開幕戦、日本ハム戦(ベルーナドーム)も基本的にはノースリーブを着るつもりのようだ。
“脱力っぽく見える投法”は強烈だ。153キロ前後を並べながら、ちょっと出力を上げると簡単に「157」が出てくる。そんな直球を基本線に、やはり「投げる瞬間までどっちに曲がるか分からない」という“パルプンテスライダー”が効く。DeNA打線はその魔球に、1人たりとも的確に対応できなかった。それでも引っかける球を理由に「60点、70点くらいですか」と自己採点は厳しい。
3回降板は予定通り。「連続して9イニング投げるわけじゃないので、100球も200球も投げる必要はあまり感じてないです」と、開幕直前登板とはいえ慣例には乗らない。我流を貫き、獅子復活への先陣を切る。【金子真仁】