
<DeNA2-0オリックス>◇20日◇横浜
DeNAで熾烈(しれつ)な中継ぎサバイバルが勃発している。2点リードの9回2死二塁、ルーキーの篠木健太郎投手(22=法大)が登板し、2セーブ目を挙げた。走者を背負った状態での投球を見極めるためで「新たな経験をさせていただいた」と無失点で応えた。
守護神、セットアッパー候補に名乗りを上げた。昨季守護神の森原と上半身のコンディション不良のウィックが開幕1軍に黄色信号がともる。守護神候補は山崎が筆頭だが、三浦監督は「別に決めなくてもいいという選択肢もある」と流動性をもたせた運用を示唆。大原チーフ投手コーチも「現状は去年のポストシーズンのように、打者と投手の調子と点差でその日ごとに最適を見つけるようなイメージ」と説明する。
篠木の他にも佐々木、宮城、中川、浜地、堀岡らが安定した投球をアピール。変則タイプの颯や岩田、若松尚輝投手(24=四国IL高知)や中継ぎに再転向した伊勢らも控える。21日からの西武3連戦(ベルーナドーム)では森原、徳山、入江、坂本らがファームから参加予定で、1軍首脳陣が直接、今後の調整ペースなどを見極める方針。昨年のポストシーズンのように、ブルペンが総力戦で試合を締める。