
<センバツ高校野球:東洋大姫路7-2壱岐>◇20日◇1回戦
東洋大姫路(兵庫)の最速147キロ右腕、阪下漣投手(3年)が右肘の張りを訴えて1イニングで降板した。
前日19日に異変を感じ、この日は痛み止めの注射を打って先発。ただ、先頭から2者連続でストレートの四球を与えるなど、本来の状態を取り戻せないままだった。
「今まで経験したことがないような張りで、自分の中でこのまま投げ続けたらまずいなという自己管理的な面が出てしまった。いつ降りるかわからないということは事前に伝えていて、行けるところまで行こうということだったんですけど、制球にすごく苦しんで1回もつのが精いっぱいでした。チームにすごく迷惑をかけてしまいました」
右肘の内側に張りがあったと言い、「ボールをしっかり押し出すところに出ています。手投げになってしまった。昨日は肘ごと抜けてとんでいくような感覚でした」と説明した。
チームは勝利して2回戦進出を決めた。次戦は中3日空いて、広島商-横浜清陵の勝者と戦う。「3日間で治せるなら治していきたいと思っています。でも完璧に治せるかはまだわからない。トレーナーさんと相談してやっていきます」と言葉をつないだ。岡田龍生監督(63)も次戦については「分かりませんけどね」と話すにとどめた。