
サッカー日本代表(FIFAランキング15位)は20日、26年W杯北中米大会アジア最終予選でバーレーン代表(同81位)と対戦する。19日に試合会場で公開練習を行った。
勝てば8大会連続8度目のW杯出場が決まる大一番を前に、MF堂安律(26=フライブルク)が再び熱い言葉を口にした。
帰国した16日には、近年では異例の取材対応をした。報道陣に「どうしても、あと1勝で決まるというのが頭の片隅に出てくる。それを遮断するには、先頭に立って、W杯優勝を掲げることが、自分自身を引き締めることになる」と熱弁。自らが積極的に発言することで、雰囲気を締めた。
19日は試合会場の埼玉スタジアムで公式練習。終了後には「今はW杯優勝って言わないと、逆に取り残される選手が多いような集団になれているのはいい。今は全選手が前を向いてやっている素晴らしい集団になっていると思うし、それを明日見せられたらなと思う」とチームが世界一を目指すことで一致していることを充実した表情で語った。
22年3月にカタール大会出場を決めた試合に不在だった堂安は、W杯出場を決める試合への特別な思いがある。「3年前はいなかった。かなり悔しい思いはした。それが笑い話にできるぐらい自分は努力してここまで来た自負がある。同じ監督で、同じメンバーが半分ぐらい残った中で、自分が彼らに負けずに食らい付いてきた。よくここまで来たなと思うし(W杯出場を)決めたらもっと自分を誇りに思えると思う」。世界の頂点を狙う日本にとってW杯出場はあくまで通過点だが、まずはバーレーン戦で3年間の成果を示し、W杯切符をつかむ。