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【広島】「別人」4年目森翔平が初の開幕ローテへ「一昨年、昨年とは…」新井監督絶賛の6回0封


広島の森翔平投手がプロ入り初の開幕ローテーション入りに向け、大きな成果を上げた。オープン戦でロッテを相手に6回を投げ、無失点で抑え、合計74球を投じた。序盤はピンチを迎える場面もあったが、粘り強い投球で乗り切った。これでオープン戦3試合で合計13イニング無失点と好調を維持。監督からも高評価を受け、開幕3戦目の先発が期待されている。ドラフト2位の佐藤柳之介の2軍降格もあり、森の開幕ローテーション入りが現実味を帯びてきた。

広島対ロッテ 広島先発の森(撮影・加藤孝規)

<オープン戦:広島3-0ロッテ>◇16日◇マツダスタジアム

4年目左腕の広島森翔平投手(27)が、プロ入り初の開幕ローテーション入りをたぐり寄せた。ロッテとのオープン戦に先発し、6回7安打無失点。5回まで毎回安打を許しながらも、要所を締めた。最終イニングとなった6回は3者凡退。オープン戦最多74球、最長6回を投げ、次週の最終調整をへてシーズンに臨む。

課題の立ち上がりにピンチを招いた。ストライク先行を意識した1回。岡、藤岡にいずれも初球を打たれ、わずか2球で無死一、二塁とした。「球が走ってなさすぎてやべぇと。ちょっと(力を)入れました」。ギアを入れ直し、続く石川慎を併殺。ソトを遊ゴロに切って事なきを得た。

2回以降も走者を背負ったが、慌てなかった。「走者が出てから粘れているのはひとついいこと。打者1人1人のイメージで投げています」。チェンジアップで左打者の内角に突くなど変化球を巧みに使い、本塁を踏ませなかった。

“開幕投手”を務めたオープン戦は、3試合で計13イニング連続無失点。結果で開幕ローテ入りを決定づけた。開幕6戦目先発の可能性も残すが、開幕投手の森下、床田に続き、阪神との開幕3戦目の先発が見えてきた。新井監督はローテ入りを明言しなかったものの「一昨年、昨年のこの時期の森とは別人。素晴らしい投球だった」とたたえた。先発候補だったドラフト2位の佐藤柳之介投手(22=富士大)の2軍降格が決まり、残り2枠をジョハン・ドミンゲス投手(29=ホワイトソックス3A)と常広、玉村の3投手で争うことになる。【前原淳】

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