
今春センバツで新基準の低反発バットが導入されてからちょうど1年になる。実際に低反発バットはどう違ったのか。筑波大硬式野球部の監督で同大准教授の川村卓氏(54)は、学生とともに旧基準バットとの比較研究を、6日にコーチング学会で発表した。今後高校野球はどう変わっていくのか。今春センバツ出場校の取り組み、監督や選手たちの言葉とともに、その進化を探った。(取材班・保坂淑子、平山連、古財稜明、中島麗)
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▽横浜元監督の渡辺元智氏「戦い方は変わってきている。だからこそ、指導者が選手の個性を見抜き、個々が持っている力をチームに還元することが大きい。足が速い子は足を生かす。遠くに飛ばす子は左右に広角打法。セーフティーバントができる。選手の能力を引き出すことができる監督が評価される時代に来ていると思います」