
<明治安田J1:浦和1-0岡山>◇8日◇第5節◇埼玉
浦和レッズのGK西川周作(38)が、J1史上初のGK通算200完封を達成した。通算629試合目で大台到達。ホームの岡山戦にフル出場し、チームは1-0で勝って今季初白星を挙げた。
西川のJ1初出場は大分時代の05年7月2日横浜戦(大分スタジアム)。ここで19歳になったばかりの新人GKは異例の記録を残した。0-1の後半35分、ゴールまでおよそ30メートルの位置からのFKでキッカーを務めた。GKがデビュー戦で直接FKからシュートを放ったのは史上初。「芝がぬれていたのでグラウンダーで蹴れば相手GKはキャッチできないはず」と利き足の左足を強く振った。
そのキックの能力の高さを見抜いていた皇甫官(ファンボ・カン)監督の指名だったが、シュートは本人のイメージと違い、ゴールのはるか上空へ。すぐに自陣ゴールへと戻っていった。
GKとしては異例の見せ場をつくって会場を盛り上げたが、試合は0-2で敗れた。「絶対に無失点に抑えるつもりだったので悔しい」。続く出場2試合目となった05年7月6日の柏戦(0-0)でフル出場し、J1で初めて「クリーンシート」を達成した。
J1デビューから21シーズン目。広島、浦和でも正GKを務め、節目の200完封に到達した。GK通算無失点試合数の2位は曽ケ端準(鹿島)の169試合、3位が楢崎正剛(名古屋)の163試合となっており、J1での「クリーンシート」は西川が断トツだ。
【石川秀和】
◆GK無失点試合数ランキング(フル出場限定)
1位=200 西川周作(浦和)
2位=169 曽ケ端準(鹿島)
3位=163 楢崎正剛(名古屋)
4位=117 キム・ジンヒョン(C大阪)
5位=111 東口順昭(G大阪)
6位=102 林卓人(広島)
7位=101 川口能活(相模原)
8位=96 チョン・ソンリョン(川崎F)
9位=95 権田修一(清水)
10位=93 林彰洋(仙台)
※8日の浦和-岡山戦終了時。所属は現在およびJリーグ最終