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【センバツ】春夏80勝目王手の天理、初戦は23年V山梨学院 天理大V6藤原監督は初聖地


天理高校(奈良)はセンバツ高校野球の組み合わせ抽選で、23年優勝校の山梨学院と対戦することが決まった。天理の藤原忠理監督は、高校野球の聖地での初采配となり、80勝目を目指す意気込みを示した。天理は春・夏3度の全国制覇経験を持ち、今回はプロ注目の遊撃手、赤埴幸輝に期待がかかる。彼は天理の象徴的存在であり、今大会では切り込み隊長としての責任感を持っていると評された。藤原監督は、「強い芯を持った野球」を選手たちに求め、勝ち点制の大学野球とは異なる勝負に備える。

16番の番号札を読み上げる天理・永末主将(撮影・白石智彦)

<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日

春夏通算80勝まであと1勝の天理(奈良)は、23年センバツ優勝校・山梨学院との対戦に決まった。

同校OBで、14年から10年間天理大でリーグ6連覇に率いた名将・藤原忠理監督(59)は、高校の監督として、初聖地だ。白星発進となれば、松山商(愛媛)と5位タイで母校の80勝目を飾る。「そう聞きますと、やっぱり達成したいですね」と笑みを浮かべた。

同校も97年春を最後に春夏3度の優勝を誇る。山梨学院を「高校野球の観点で見て、力強い選手が大勢いる」と分析。勝ち点制の大学とは異なる勝負が待ち構える。「高校野球は、一発勝負。組み合わせで、どうこうではなく、大事なのは芯を持った野球。自分たちの野球をできるかということを、選手へ話したい」。

チームのキーマンは、プロ注目の遊撃手・赤埴幸輝内野手(3年)。昨秋1番に座った4割打者は父も兄も天理の一員で、聖地でプレー。今春は幸輝の弟、悠紀内野手が入学予定。「天理高校一族ですから。天理高校愛がね、非常に強く持っている」と藤原監督。今大会へ、「切り込み隊長として、天理高校の歴史を積み上げる責任感も持ってくれていますから、非常に楽しみです」と期待した。

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