
<AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)神戸2-0光州(韓国)>◇5日◇ラウンド16第1戦◇ノエスタ
ヴィッセル神戸MF井出遥也(30)が、光州FC(韓国)との第1戦で2ゴールに絡む活躍で勝利に貢献した。
前半20分にMF佐々木大樹(25)からのクロスをうまく頭で合わせてFW大迫勇也(34)の先制点を呼び込み、同29分には大迫のクロスを再び頭で合わせて追加点。「ここ何日かクロスからの練習に取り組んでいた。その成果が出た」と狙い通りの大仕事に胸を張った。
うまさに力強さが加わったパフォーマンスだった。「自分が相手のどこを引き出すかは考えながらやっていた。相手を見てプレーできるのは自分の特長だと思う」と振り返った通り、細かく体の向きを変えながら動き直し、相手の間で受けて展開してリズムを作った。それにとどまらないゴール前への果敢な動きが、2ゴールゴールを呼び込んだ。
昨季に続いてけがで出遅れるシーズンとなったが、攻守に多大な貢献で完全復活を印象づける動き。「自分たちが積み上げてきたものはみんな理解しているし、出た選手がすぐに対応できるのが強み。次の試合も自分たちの強みを生かして勝ちたい」。次戦にも意欲を語った走れるテクニシャンの復帰が、神戸に神戸らしさを取り戻させた。【永田淳】