
<オープン戦:オリックス2-5楽天>◇5日◇京セラドーム大阪
楽天岸孝之投手(40)が、開幕ローテーション入りへ順調に段階を踏んだ。5日のオリックスとのオープン戦で今季2度目の実戦登板。4回54球、3安打2失点2奪三振でゲームメークした。「理想を言ったら、ゼロで抑えて完璧にっていう。でもランナー出してのピッチング、セット(ポジション)でのピッチングとか、打たれるのは嫌ですけど、そういうのもできるのはいいっていうプラスに考えて調整したい」と今後の糧にする。
初回は苦しんだ。先頭福田に四球で出塁を許すと、森、宗に連打を浴びて先制点を献上。「一番最悪な点の取られ方という形になってしまった」と苦しんだが、大崩れはしない。続くディアスを三ゴロ併殺、オリバレスを一邪飛で最少失点でしのいだ。「そういうところの入りも、試合を重ねていくことによって良くなってきたりするのかなというのもありますけど、何年やっても難しい」と振り返った。
2回は9球で3者凡退、3回も3人でぴしゃりと封じた。4回にオリバレスの中犠飛で1点を失ったものの、最後は西川を習得中のシンカーで投ゴロに打ち取り、マウンドを降りた。
この日は50球から60球が目安だったが、次回登板ではさらに球数が増える予定だ。開幕まで約3週間。今後のテーマについては「試合勘というのを取り戻せるようにというところ。あとは細かいコントロール、精度だったり、ここぞで狙ったところに投げられるかとか、そういうところだと思う」。ベテラン右腕は一喜一憂せず、着々と仕上げていく。【山田愛斗】