
阪神藤川球児監督(44)が3日、侍ジャパン井端監督に虎3戦士の26年WBCメンバー入りを懇願した。5日から2日間行われる「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」のオランダ戦(京セラドーム大阪)に大山、佐藤輝、石井の主軸勢が招集されている。4日から代表練習に合流する3人について、指揮官は「今回の場合は来年のWBC本大会に選んでくれるものだと思って3名出していますから。約束だと思っています」と猛プッシュした。
26年WBCは約1年後の来年3月に開催される。今回の強化試合には打線の主軸2人と昨季自己最多56試合登板のセットアッパーを送り出すが、シーズン開幕前の大事な時期に戦列を離れる3人への“対価”を熱望。「大山はFA(宣言後)で残ってもらったすごく大事な選手。この時期に(招集する)ということは本大会に選んでくれるものだと判断します。当たり前です。僕たちの時だったら当然です」と力を込めた。
藤川監督は現役時代、06年、09年のWBC日本代表として世界一2連覇に貢献。08年の北京五輪でも日の丸を背負い、その重みを知る1人でもある。まずは今回の強化試合に向けて「丁寧に扱ってもらい、ケガなく返してもらうことが、どの球団も一番大事。井端監督にお願いしたい」と表現。最後まで選手ファーストの要望を貫いた。【伊東大介】