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<FAカップ:ニューカッスル1-2(延長)ブライトン>◇2日(日本時間3日)◇5回戦◇ニューカッスル
日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンが、アウェーでニューカッスルに延長戦の末に2-1と競り勝ち、2シーズンぶりの準々決勝進出となった。
三笘は4-2-3-1の左MFで先発出場。自陣での守備から敵陣のゴール前まで、持ち前のスプリント力を惜しみなく発揮した。前半に敵陣でのボールカットから好機を得たが、相手の素早い帰陣にシュートに持ち込めなかった。
試合は前半22分、PKからニューカッスルFWイサクに先制点を許した。さらに10分後、スルーパスからイサクに再びゴールネット揺らされたが、ここはオフサイドで取り消し。ブライトンも次第に流れを取り戻し、後半44分にジョアン・ペドロのスルーパスからMFミンテが左足で同点ゴールを奪った。
勝ち越し点を狙った後半、三笘は同10分に右からのグラウンダークロスをダイレクトでシュートを狙ったが、足の振りがボールと合わず、シュートはゴールに飛ばなかった。
その後、三笘は左サイドで前を向いてゴールに仕掛けようとする場面はあったが、ニューカッスルのブロックが崩せず。チームも外回しのパスが目立ち、一進一退の攻防となった。
後半38分にニューカッスルMFゴードンがラフプレーで一発レッドで退場。数的優位に立ったブライトンが攻め立てたが、粘り強い守備に遭い、状況は膠着(こうちゃく)した。
攻守の入れ替わりの激しい消耗戦とあって、後半43分に三笘は足をつってピッチに座り込んだ。もう走れず、同45分に足を引きずりながらベンチに下がった。
その1分後、ブライトンはDFランプティが2枚目のイエローカードを受けて退場。ともに1人欠いて10人対10人の戦いとなった。そして同48分、ニューカッスルはFKからDFシェアが右足ボレーで鮮やかなゴールを奪った。しかし半自動オフサイドテクノロジーで、シェアの腕がわずかに出ており、オフサイド判定に。結局、90分で決着は延長戦に突入した。
攻守が目まぐるしく入れ替わる激しい一戦となったが。互いに集中力を切らさず、時間がだけ過ぎていく。GKフェルブルッヘンの堅守も光った。そして延長後半9分、途中出場コンビで勝ち越し点を奪った。MFマーチのスルーパスからFWウェルベックがゴール右に抜けだし、正確な右足シュートでニア上を抜いてゴールを決めた。
その後にニューカッスルの反撃に遭い、あわや同点かと思われる際どいシュートを打たれたが、ゴール枠をわずかに外れた。
総力戦の末にブライトンが準々決勝への切符を手にした。