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センバツ連覇挑む健大高崎、日大三に大勝 石垣元気3回1失点「5割」も日米7球団スカウト高評価


健大高崎高校野球チームは、日大三高校との練習試合において、7回コールドで16-5の勝利を収めました。注目の石垣元気投手は、3回2安打1失点の成績で、150キロを計測するなどスカウトの関心を集めました。しかし、石垣は自身の内容について満足せず、「ボールが高めに浮くことを最後まで修正できなかった」と反省の弁を述べました。試合後も自らブルペンでフォームを確認し、本番に向けて調整を続けています。また、昨夏にトミー・ジョン手術を受けた佐藤龍月投手は、指名打者として出場し、2安打を記録しました。彼は打席での修正を感じながら、今後は肘の経過を見つつブルペンでの投球を再開する予定です。

今年初の練習試合に臨んだ健大高崎の石垣元気投手(撮影・平山連)

<高校野球練習試合:健大高崎16-5日大三>◇2日◇健大高崎グラウンド

第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)で連覇に挑む健大高崎(群馬)が2日、同校で今年初の練習試合を行った。日大三(東京)と対戦し、特別ルールの7回コールド、16-5と大勝。最速158キロのエース右腕、石垣元気投手(2年)が先発登板。3回2安打1失点(自責0)とまずまずの内容を見せ、日米計7球団のスカウトをうならせた。

冬場に磨いてきたスプリットやツーシームを試しながら毎回の4奪三振をマークし、自慢の球速では150キロを計測した。米球団のあるスカウトは「この時期に150キロを出すのはすごい。ポテンシャルの高さをうかがわせる」と評し、DeNAの稲嶺茂夫スカウトも「ストレートの質も空振りを取れるように変わってきた印象。後はボールをどうコントロールしていくか」と、引き続き動向を追っていく構えを見せた。

今年初の練習試合を終えて、石垣は「内容としてはダメです。(満足度は)5割ぐらい」と不満げな様子。球数が59球を費やしたことに触れ「ボールが高めに浮き、最後まで修正できなかった」と反省しきりだった。試合後には自らブルペンで20球を投げ、フォームをチェック。実戦で得られた課題を克服しながら、本番へ向けて徐々に調子を上げる。【平山連】

◆石垣元気(いしがき・げんき)2007年(平19)8月16日生まれ、北海道登別市出身。小1で野球を始め、中学は洞爺湖シニアでプレー。健大高崎では1年春の県大会からベンチ入りし、2年春のセンバツ優勝に貢献。卒業後の希望進路は「プロ1本」と明言しており、将来の夢はメジャーリーガー。178センチ、78キロ。右投げ両打ち。

○…昨夏にトミー・ジョン手術を受けてリハビリ中の佐藤龍月投手(2年)が、バットで大勝に貢献した。特別ルールにより「9番指名打者」で出場し、2安打を放った。「緊張しましたが、打席を重ねて修正できた」と振り返り、代打起用が想定されるセンバツに向けてアピールに成功した。本職では来月からブルペンでの立ち投げを再開予定で、肘の経過を見ながら夏に向けて準備する。

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