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<WEリーグ:C大阪ヤンマー1-2新潟>◇第12節◇2日◇ヨドコウ
得点王争い独走中のセレッソ大阪ヤンマーレディースFW矢形海優(25)が、後半戦初戦に約40メートルのスーパーゴールをマークした。
今季12試合11点目で、残り10試合で2位スアレス(INAC神戸)と5点差に広げた。
試合は1-2で痛恨の逆転負けを喫したが、エースが輝きを存分に放った。
両軍無得点で迎えた後半1分だった。新潟レディースGK平尾が大きく前に出て味方にキックしたパスを、ピッチ中央付近にいた矢形が奪い取る形で右足を直接合わせた。約40メートル先のゴールへ放物線を描き、2バウンドして入った。
「ゴール一直線(を狙っていた)。吸い込まれるように入ってくれた。後半戦の開幕で、1点を取れたのは大きい」
この日、WEリーグデビューを途中出場で飾ったFW田子夏海(18)が前線からかけたプレスが、相手GKのミスキックを誘発して生まれた得点。矢形は「田子ちゃんがハイプレスをかけてくれたおかげ。あれは田子ちゃんのゴールです」と後輩に感謝した。
今季は開幕からゴールラッシュを重ね、既にハットトリックを2度も達成。C大阪ヤンマーがWEリーグに参入2季目で、矢形の初の得点王が現実味を帯びている。
「得点王を目指せるように、1試合1試合を大切にしたい。今日はチームを勝たせる得点じゃなかったので、次こそ頑張りたい」
年代別日本代表の経験はあるが、なでしこジャパンには選出されていない。米国を13年ぶりに破るなどしてシービリーブス杯初優勝を飾った代表に対し、素直な思いも語った。
「選ばれている選手に毎回、刺激はもらっている。(選ばれていないことで)内心は悔しい気持ちもある。自分は自分を、もっと磨いていくだけ」
昨年12月から約3カ月の冬季中断期間を経て、この日迎えた後半戦初戦。前半戦7位で折り返したC大阪ヤンマーの順位は変わらなかったが、エースストライカーは元気いっぱいだ。
◆矢形海優(やかた・みゆ)1999年(平11)12月30日、京都市生まれ。U-17、20日本代表候補に入るが世界大会出場経験なし。C大阪一筋も21年1月にマイナビ仙台に移籍し、23年7月に復帰。WEリーグ通算67試合28得点。背番号11。愛称「ヤカチ」。得点後の即興パフォーマンスも注目。160センチ、54キロ。