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3年生18人の和歌山南陵卒業式で甲斐理事長が転校した生徒へエール「転校した生徒も、仲間」


和歌山南陵高校での卒業式で、甲斐三樹彦理事長が号泣しながら校長式辞を読み上げました。学校は経営難で新規生徒の募集を一時停止していましたが、甲斐理事長の尽力により再建が進む中、今春に新たな生徒を迎える予定です。理事長は生徒や保護者に対して謝罪を述べ、「申し訳ございませんでした」と心からの言葉を述べました。そして、卒業生一人一人に力強いメッセージを送り、不安を抱いて転校した生徒たちにもエールを届け、すべての卒業生の未来が輝かしいものであることを祈念しました。

学校長式辞を号泣しながら読んだ。和歌山南陵の再建に一翼を担った甲斐三樹彦理事長。再建に一翼を担い、式辞の中では生徒や保護者へ謝罪した(撮影・中島麗)

昨夏、レゲエ歌手3人が制作した校歌が話題になった和歌山南陵が2日、御坊市内で卒業式を行った。

3年生のみの生徒全18人が卒業し、式には17人が出席。有志の演奏者約20人が校歌や君が代などを奏でた。

現在の3年生たちが入学した22年に経営難などを理由に生徒の新規募集停止措置のため、23年・24年度の入学者はいなかったが、甲斐理事長が再建に尽力し、今春3年ぶりに生徒が入学する予定だ。

昨年4月に学校再建へ向けて就任した、甲斐三樹彦理事(53)は号泣しながら、学校長式辞を読みあげた。冒頭では、生徒や保護者へ謝罪した。「門出を祝う言葉に入れるか迷いましたが、ご家族の方の気持ちを考えると、触れなければいけないと思います。大変申し訳ございませんでした」。続けて、生徒1人1人へ呼びかけるように力のあるメッセージを送った。

最後には、卒業生と経営難に不安を抱いた転校生へエールを送り「やむなく南陵から転校した生徒の皆さんたちも、南陵の仲間です。今回卒業した18人ともども、素晴らしい未来になることを祈っています」と締めくくった。

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