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【神戸】厳しい台所事情で4戦未勝利 吉田監督「レベルを上げないと今日みたいな前半になる」


ヴィッセル神戸はアビスパ福岡との試合で0-1で敗れ、リーグ開幕から4戦未勝利となりました。試合は前半40分のオウンゴールが決定打となり、後半に主力選手を投入したものの得点は奪えず、結果的に福岡の勝利となりました。神戸は怪我で主力選手を欠いており、若手や控えの選手に頼る構成でしたが、試合の内容や結果からは主力との差が浮き彫りとなりました。次の試合に向けて吉田孝行監督は「個人戦術やサッカー観が必要」と振り返り、サポーターへの感謝と次のアジア・チャンピオンズリーグに向けた意気込みを語りました。

神戸対福岡 福岡に敗れがっくりする神戸イレブン(撮影・前岡正明)

<明治安田J1:神戸0-1福岡>◇1日◇第4節◇ノエスタ

ヴィッセル神戸がアビスパ福岡に敗れ、リーグ開幕から4戦未勝利となった。

前半40分にオウンゴールから失点し、後半はFW大迫勇也(34)ら主力を投入してゴールに迫ったが、最後まで1点が奪えなかった。

DF酒井高徳(33)、FW武藤嘉紀(32)、MF井手口陽介(28)、FW宮代大聖(24)ら主力を負傷で欠いた中で迎えた、8連戦の7戦目。前節の京都サンガF.C.戦から中2日、この後も5日にアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)ラウンド16の光州(韓国)戦を控えることもあり、吉田孝行監督(47)は京都戦から先発5人を変更。DF岩波拓也(30)、DF日高光揮(21)、MF山内翔(23)、FW橋本陸斗(19)、MF浜崎健斗(17)をスタメン起用して臨んだ。

チーム総力アップのために普段控え組に甘んじている選手の奮闘に期待する試合となったものの、結果的には主力と控えの差に課題があると感じられる内容に終わることになった。

開幕から3連敗している福岡を相手に主導権を握れず、攻守に連動を欠く戦い。その流れのままオウンゴールで失点し、取り返せなかった戦いに、指揮官は「サッカーのスキル、レベルを上げないと、今日みたいな前半になる。チーム戦術以前に、個人戦術やサッカー観のところ」と厳しい表情で振り返った。

苦しい台所事情の中でも、次の試合はすぐにやってくる。ふがいない試合の後にもかかわらず、神戸サポーターは試合後にチームを拍手で迎えた。吉田監督はこの対応に感謝した上で、次戦への思いを語った。「こういう試合で、サポーターの皆さんもブーイングをしたいところだと思う。ただ、次のACLEがあるから拍手で送ってくれた。僕たちにできることは、気持ちを切り替えてACLEに集中すること。今は勝ち点3を取ることがチームにとって特効薬になると思うし、そのために準備をしたい」。サポーターの思いもくんで、アジア制覇を目指す戦いに全力で臨むことを約束した。【永田淳】

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