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元ロッテ外野手でBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズの清田育宏監督(39)が26日、監督になっても変わらぬ選手目線のサポートを見せた。
チームは前日25日から埼玉県内の球場で合同自主トレをスタート。2日目のこの日は指揮官自ら打撃投手を務め、時間にして30分、200球以上を投げた。コーチ時代も行っていたという役目。疲れを感じさせない涼しそうな表情でやり遂げ「僕らが投げなきゃ選手が投げ合うしかなくなる。そうなると練習時間が減ってしまうので、できることは選手のためにしてあげたい」と狙いを語った。
その上で「バッティングピッチャーやノックを打ってもらうありがたさは、やってみないと分からないことがある。選手たちもいろんなことにチャレンジしてもらえたら」と期待した。
ロッテで11年間プレーした後、23年3月からBC・埼玉に練習生として入団。4月に選手契約し、同年限りで現役引退。昨年はコーチを務め、今季から監督を務める。
前日の合同自主トレ前には選手たちを集め「優勝を目指してやっていこう」と改めて訴えた。「選手たちからも『やってやるぞ』っていう気持ちが顔に出ているので、すごく楽しみです」。チームスローガンとして掲げる「全力」を体現し、昨季5位からの巻き返しで2年ぶりの頂点へ。新米監督がBCリーグを盛り上げる。