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22日の東京ヴェルディ戦で鹿島アントラーズの指揮官として初勝利を挙げた鬼木達監督(50)が24日、鹿嶋市内でアルビレックス新潟戦(25日、カシマ)を前に取材に応じ、初勝利後の言葉の意味を明かした。
鬼木監督は、4-0の勝利後の記者会見で「うれしいというよりほっとした」とコメントしていた。その真意に「監督になって、勝ってうれしいというのはあまりないというか…。基本的には勝負の連続。自分は勝って当たり前のチームに来ていると思っているし、すべてのゲームで勝つことだけしか考えていない中での結果なので。どのゲームも終わったら、うれしいよりも、ほんの一瞬、よかったなとほっとするぐらい」と胸の内を言葉にした。
カシマスタジアムでの初の指揮だった。鹿島はホームで23年10月の浦和戦から23試合負けなしと史上4位の記録を持つ。昨季まで川崎フロンターレを指揮し、カシマスタジアムでの戦いの難しさを対戦相手として体感してきた。
「いろんな人から、鹿島の試合の週は気合の入り方が違うと言われたぐらい。練習が長くなるとかミーティングが長くなるとか言われてました(笑い)。ここ(カシマスタジアム)でやるというのは相当な覚悟をもってやらないと難しいというのは分かっていた。意識していたわけではないけど、それが必要と自分自身も勝手にそうなってのことだったと思う」と振り返る。
今季からは鹿島の指揮官としてのカシマスタジアムに後押しされる側に立つ。「圧力はありますよね。1プレー1プレーで、いいプレーは本当によりよく感じさせてくれるし、相手のミスは一緒に逃さないというか。そういう感じに持っていってくれる感じになる」と、サポーターの後押しを頼もしく感じている。
次節は樹森監督が就任したばかりの新潟が相手だ。新潟の印象に「非常に洗練されてると思う。去年のベースを持ちながら攻撃も個性がある。守備も非常にアグレッシブ」と警戒する。 ホーム3連戦での第2戦。「選手にも伝えていますが、3回連続でホームで戦えるのは、非常に喜ばしい日程。それをしっかり生かしたい思いがある。しっかり連勝していくことが、自分たちにとってエネルギーを与えてくれる形になる。しっかり、勝ち点にこだわる話はしている」。カシマスタジアムの後押しを受け、連勝を目指す。