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【阪神】佐藤輝明「3番三塁」特大ソロ含む3打席全出塁「打席全てで内容があった」藤川監督納得


阪神タイガースの佐藤輝明は、楽天とのオープン戦で「3番三塁」で出場し、豪快な本塁打を含む全3打席で出塁した。佐藤の打撃は、大振りではなくコンパクトで、観衆を驚かせる一発を放つとともに、試合全体で冷静さと耐える姿勢を見せた。1打席目では粘り強く四球を獲得し、3打席を通じて攻撃の多様性を示した。このオープン戦での活躍に、藤川球児監督も満足しており、佐藤自身も成長を実感している。佐藤は今季、「3割30本100打点」を目標に掲げており、クリケットバットを用いた打撃練習でさらなる技術向上を目指している。

楽天対阪神 5回表阪神無死、佐藤輝は右中間に本塁打を放つ(撮影・藤尾明華)

<オープン戦:楽天7-7阪神>◇22日◇沖縄・金武

これぞ理想の3番!阪神佐藤輝明内野手(25)が22日、楽天とのオープン戦初陣(沖縄・金武)に「3番三塁」で出場し、特大ソロを含む3打席全出塁で藤川球児監督(44)を納得させた。この日は豪快なアーチだけにとどまらず、誘い球を我慢しての四球、進塁打を意識したような快打と内容も上々。指揮官も進化の跡を認める大砲がシーズン開幕へ、徐々にエンジンをふかし始めた。

   ◇   ◇   ◇

決して大振りではなかった。佐藤輝はコンパクトなスイングにも関わらず、ライナー性の打球を右中間席後方の防球ネット下部まで届かせた。追い風にも乗ってグングン伸びる打球に、観衆2410人の「おぉ~」という感嘆のBGMが乗る。豪快な1発にさぞかしご満悦かと思いきや、試合後、大砲は意外な打席に充実感を漂わせていた。

「今日は(全打席)良かった。1打席目が(一番)良かったんじゃないですかね」

5回無死の第3打席、楽天ドラフト4位右腕・江原の低めにスライドする変化球をすくい上げた。金武を沸かせた特大弾よりも「良かった」と表現した第1打席の結果は四球だった。

1回表1死二塁。左翼席からチャンステーマが響き渡る中、佐藤輝は打ち気にはやらず落ち着いていた。2ボール2ストライク。右腕松井のワンバウンドするチェンジアップに2球連続でグッとこらえた。昨季まで手が出がちだった落ち球にも耐え、計9球粘った末に四球をもぎ取った。

3回表の第2打席では1死一塁フルカウントから右前打で一、三塁に好機を拡大した。進塁打も念頭に置いたような一打も含め、派手さと落ち着きの両方を兼ね備えた3打席に、オープン戦初采配を振るった藤川監督も納得顔だ。

指揮官は「3打席全てで内容があった。(昨季までとの)違いを感じた」と絶賛した上で「(初回)2ボールから縦の変化を空振りした。あの空振りは非常に大事だと思いますね。あそこで振っていかなければいけない」とも表現。1打席目の四球をもぎ取るまでの過程、振りにいく怖さについても評価した。

今季は「3割30本100打点」を目標に掲げる。オフから取り組むクリケットバットを使った打撃練習で「面で捉える感覚」を養い、打撃技術は向上中だ。

新監督が求める打順は3番。本人は「まだそんなに3番で立っているわけではないので、これからじゃないですか」と冷静だが、適性への期待値は高まるばかりだ。粘る。進める。飛ばす。3拍子そろった3番像へ、大砲が猛進している。【山崎健太】

◆阪神佐藤輝のこれまでのオープン戦初戦 新人年の21年3月5日ソフトバンク戦では、同シーズンの開幕投手となった石川から第1打席で左翼にソロ本塁打。阪神の新人がオープン戦初打席で本塁打を放ったのは87年の八木以来だった。昨季は2月23日巨人戦で、赤星から右中間席の防球ネット上部に直撃する特大2ラン。プロ3年目の23年をのぞいて毎年安打を放っており、打率3割8分9厘の好成績を残している。

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