starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【G大阪】ボランチで先発の美藤倫が躍動 悪夢のリーグデビュー戦以来の福岡戦で成長示す


ガンバ大阪のMF美藤倫が福岡戦で活躍し、チームの勝利に貢献した。前半22分にはパスで先制点に繋げるなど、攻守に広範囲で動き続けた。福岡との前回対戦で退場を経験した美藤は、不安を抱えつつも試合に臨み、堂々とプレーを披露。「今日は不安もあったが、成長を感じさせるプレーができた」と語った。体に打撃を受けてもすぐに立ち上がるなど、相手に強度で負けない姿勢を見せ、精神的な主導権を握った美藤は、リーグ戦自身初のフル出場を果たした。

G大阪対福岡 前半、G大阪美藤倫(左)は前戦にボールをつなぐ(撮影・宮崎幸一)

<明治安田J1:G大阪2-1福岡>◇22日◇第2節◇パナスタ

ガンバ大阪のMF美藤倫(23)が、先発起用に応えるパフォーマンスでチームの今季初勝利に貢献した。

ダブルボランチの一角としてピッチに立った美藤は、前半15分には持ち前の飛び出しでペナルティーエリアに進入。PK獲得はならなかったが、果敢な動きで相手の脅威になった。同22分には左サイドのDF黒川圭介(27)へパスを通してMF倉田秋(36)の先制点につなげ、その後も広範囲を動いて攻守をつなぎ続けた。細かい部分での修正が必要なことも口にしたが、「自分の特長は全面的に出せた」と納得の表情で話した。

大卒ルーキーだった昨季、リーグでのデビュー戦はアビスパ福岡戦だった。5月の試合では、後半アディショナルタイムに出場するも、ファーストプレーで相手選手に足裏でタックルして一発退場。公式記録上ではわずか1分の出場記録という苦い初陣となった。

この日は悪夢の試合以来となる福岡戦。意識しないわけにはいかなかった。「正直不安で昨日も眠れなかった。やっぱりあれ(退場場面)が頭をよぎりますし…」。それでも試合当日にはポジティブに切り替えてピッチに立った。「気持ちを出してやれることをやって、ファンの皆さんに熱くなってもらえるような試合をしたいと思った。昨日は不安だったけど、今日はもう大丈夫だった。いいきっかけをもらって成長できたので、違う姿を福岡のサポーターにも見せたいと思った」。その言葉通り、躍動感のあるパフォーマンスは実に堂々としたもので、当時からの確かな変化を感じさせるものだった。

相手に気持ちで負けないためにも、自ら考えて仕掛けたこともあった。前半8分にファウルを受けた際、美藤は腰から落ちて強打しながらも、何事もなかったように立ち上がって次のプレーに移行した。大事には至らなかったように見えたが「あれは痛くて、ちょっと歯を食いしばっていましたね(笑い)」と実は必死に耐えながらの動きだったことを明かした。

その理由は、自身が強度に耐えられる選手だと相手に思い込ませるため。「今日は止まらずやりきろうと思っていた。強度が高い相手に『いける』という感覚にさせたくなかった。何も痛くないよっていう姿を見せようと思っていた」。演技をすることでメンタル面でも主導権を握り、試合を制することにつなげてみせた。通算14試合目のリーグ戦で、自身初のフル出場。ハードなタックルをいなしながら戦い続けた背番号27の姿は「あの試合」から全く別のものになっていた。【永田淳】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.