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<オープン戦:ソフトバンク7ー0オリックス>◇22日◇宮崎アイビー
ソフトバンクのジーター・ダウンズ内野手(26)がオープン戦の12球団最速1号を放った。「1番遊撃」で出場。初回の第1打席で、オリックス田嶋のスライダーを左翼ポール際へ運ぶ先頭打者本塁打を決めた。 昨季途中に加入し、7試合で1本塁打だった助っ人が、25年の小久保ホークス初陣で“進化発揮“の決勝アーチ。「自分がやるべきことをやろうと打席に入ったよ。打つべきボールにアプローチを仕掛けることができた結果だと思う」。本人も納得の1発で、12安打7得点のオープン戦快勝発進を導いた。
左ふくらはぎを痛めた今宮が開幕に間に合えば、二塁でのレギュラー争いが濃厚。今宮が間に合わなければ、球団では南海時代の1961年(昭36)バディ・ピート以来、64年ぶりの外国人選手の開幕遊撃スタメンも見えてくる。1発もあることをアピールしたことで起用の幅も広がりそうだ。
第2打席は四球を選び、笹川の鋭い右前打の当たりで三塁まで激走。ヘッドスライディングでチャンスを呼び込み、1番らしく打って走ってハッスルした。第3、第4打席は見逃し三振したが、小久保監督は「見逃し三振とフォアボールは紙一重でした。走塁はダウンズもそうですけど、今日は全体的に良かったですね」と評価。ダウンズも「まずはいいスタートが切れたことは良かったよ」と胸を張って球場を後にした。【只松憲】