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<明治安田J2:磐田1-0鳥栖>◇22日◇第2節◇第1日◇ヤマハ
ジュビロ磐田がホームでサガン鳥栖を1-0で下し、10年ぶりの開幕2連勝を飾った。J1名古屋グランパスからの期限付き移籍で今季新加入したMF倍井謙(23)が2戦連発を記録。勝利に大きく貢献した。
期待のサイドアタッカーが、再び磐田に歓喜をもたらした。0-0の後半37分、倍井がDFリカルド・グラッサ(28)のロングボールに反応。完璧なタイミングで抜け出し「ボールの移動中にGKが飛び出しているのも見えた」と、冷静に状況を判断した。相手GKの頭上を左足ループで抜き、きっちり仕留めた。
15日にホームで行われた水戸との開幕戦(3-2)で決めた今季チーム1号に続く2戦連発に「きれいに流し込めたと思う」。笑みを浮かべながら逆サイドのコーナーフラッグ付近まで走ると、次々と駆け寄る仲間の祝福に身を委ねた。
“相性抜群の地”で輝きを放つ。J1名古屋に所属していたプロ1年目の昨季から、この日でJ通算4点目。そのうち3点が、今季本拠地となったヤマハで記録している。倍井は「最近『相性がいい』という言葉をもらう機会が増えた。その中で2戦連発ができ、勝利に貢献できたことがうれしい」と声を弾ませた。
来月1日の次節はアウェーで長崎と対戦する。「本当に手ごわい相手だと思うし、個性のある選手も多い。アグレッシブさで絶対に負けてはいけない」と力を込めた背番号71。開幕3連勝へ、好調を維持して敵地に乗り込む。【前田和哉】