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ヤクルトの人気マスコット「つば九郎」を支えてきた球団スタッフの死去が発表されてから一夜明けた20日、球界やファンから追悼の声が相次いだ。ヤクルトの沖縄・浦添キャンプ敷地内に設置されている「つば九郎神社」には、担当者を悼み、ファンから多くのお供え物が届けられた。
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球界屈指の人気者を支えたスタッフの死去に悲しみが広がった。浦添キャンプ地の、つば九郎神社には故人をしのぶファンが多く訪れた。さい銭箱の前には泡盛、ビール、ヤクルト1000などが供えられた。献花する人もいた。涙ぐむファンの姿もあった。この日の練習試合の相手である中日のユニホームを着たファンも手を合わせていた。
94年デビューからつば九郎を支えてきた人だった。現役時代から親交が深かった高津監督は「非常に残念です。30年以上の付き合いですし、僕の若い頃から一緒に戦ってきた仲間なので非常に残念ですね。それが全てですね」としのんだ。
選手にとっても特別な人だった。石川は神宮球場で同スタッフに会うと「カツオちゃん頑張れ」と応援してもらい、力をもらっていた。ヤクルト一筋の45歳のベテラン左腕は「感謝とありがとうしかないです」と沈痛な面持ちで語った。村上も「ヤクルトを支えてくれた人でもある。すごく感謝しています」と話した。
山田は「本当に感謝しかないです。こうして今も変わらず、スワローズの一員ですし、これからも一緒に闘っていきたいです」。つば九郎がモチーフとなった左胸のキャプテンマークを触りながら言った。