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<番記者プロデュース>
球界を代表する捕手に成長しつつある、DeNA山本祐大捕手(26)。昨季、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得し、26年のWBC正捕手候補にも挙がる、今季注目の扇の要だ。「そんな山本祐大って、どんな人?」。チーム11人に直撃した。攻守で高い能力を発揮するグラウンドでの姿からは知ることができない一面や魅力が、次々と明らかになった。【取材・構成=小早川宗一郎】
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<★先輩からの金言>
◆捕手の大先輩・戸柱恭孝の答え 負けた次の日とか切り替えてるように見えるけど、案外試合後に落ち込んでたりする。俺もそんな時があったなと。「キャッチャー」だなと思いますね。去年祐大が良くなかった時は「当たり前のことをしようね」と伝えたことはありますね。
▽山本 その言葉はありがたかったですね。確か9連敗中の時でした。あの時はサインも出せなかったんですよ。何しても打たれる。自分に自信なくなってくるじゃないですか。そんな時、確かマツダスタジアムでの試合中で、トバさんに「何してもダメです」みたいな感じのことをぽろっと言ったんですよ。そうしたら「当たり前のことをやってれば、絶対しんどい時期は抜けるから」と。捕る、投げる、止める、ピッチャーと話す。これだけはやろうと思って、そこからいい方向に行ったのは覚えてます。