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DeNA山本祐大捕手(26)が14日、3月5、6日の侍ジャパン強化試合(オランダ戦・京セラドーム大阪)に出場する日本代表に選出された。昨年のプレミア12は故障の影響でメンバー外を味わい「出たかったですし、なかなか自分が立っていることを想像しながら見ていましたけど。こうやって活躍している選手を見ると、僕もそこに立ちたいなと改めて強い気持ちになりました」と気合の入った表情で言った。
山本は18年にドラフト支配下最下位となる9位でBC・滋賀から入団。そこからのシンデレラストーリーはすさまじく、23年には東と最優秀バッテリー賞を受賞するなど強肩強打でブレーク。昨季は3割近い打率と強肩で、球団では98年谷繁以来のゴールデングラブとベストナインに輝いた。今や、球界を代表する捕手としての地位を確立しつつある26歳。「けがしちゃったので、何とも言えないんですけど、3月も11月も、また次の年はWBCもあるので、いい足がかりを3月からつくっていきたいなと思っています」と爪痕を残す。
沖縄・宜野湾キャンプ第2クール3日目の8日には、チーム初実戦の紅白戦で“チーム1号”をマーク。森唯の直球をコンパクトに振り抜き、ライナー性で左翼フェンスの上の防球ネットを直撃させた。昨年9月15日広島戦(マツダスタジアム)で死球を受け、右尺骨骨折を負い、5カ月ぶりの実戦の場でも存在感を示した。目指すは、WBCでのメンバー入りだ。「4年に1回の大会ですし、前回大会がすごく盛り上がりましたし、日本の強さを示した大会だと思ったので、次の大会にかける思いはみんな強いと思いますし、僕自身も特別な思いがあるので、出たいなと思います」と決意を語った。