【ソフトバンク】正捕手へ鼻息荒い嶺井博希「負けるわけにはいかない」昨季最低出場数から復活へ

移動するソフトバンク嶺井（撮影・岩下翔太）

「正捕手」争いに向けてベテランが鼻息を荒くした。ソフトバンク嶺井博希捕手（33）が15日の第4クールからA組昇格することになった。「正捕手になるかならないかは首脳陣の方が決めること。自分は自分のできることをしっかりやっていきたい」。今キャンプはB組スタート。悔しさを胸に秘め、しっかり体作りに励んできた。

昨年の屈辱は忘れていない。6月の交流戦で昇格。6月8日の古巣DeNA戦（横浜）では代打本塁打。次戦も代打出場から2安打を放ったものの、1軍出場は4試合。プロ入り最低の出場数に終わった。故障もなかったが、30歳をすぎて3軍生活も経験。「やっぱり悔しかったですね」。夏場は若手起用の2軍戦から離れ、炎暑の練習にも耐えた。日本シリーズでは1回戦（横浜）に9回に代打出場。中前打を放って存在感をアピールした。

甲斐が巨人へFA移籍。自らも3年前にFA権を行使してホークスへやってきた。頼れるベテランで終わるつもりはない。「今年は特に（正捕手争いに）負けるわけにはいかないです」。ハスキーな声をしっかりと響かせた。