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2016年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)の男子日本代表監督や18年W杯ロシア大会の日本代表でコーチを務めた手倉森誠氏(57)が、ベトナム1部ハノイFCの監督に就任することが13日、分かった。就任に向けて基本合意しており、近日中に渡越して正式サインするという。関係者によると、今年6月30日までの短期契約を希望している模様だ。
昨年10月にタイ1部BGパトゥム・ユナイテッドの監督を退任した後は、同クラブのアドバイザーを務めていた。
BGパトゥムを2度にわたって率いており、第1次政権の22年には、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で歴史的8強までチームを押し上げた。第2次では、昨年7月21日の国際親善試合でブンデスリーガのドルトムントに4-0で大勝するなど、タイを盛り上げた。
今回は、同様にサッカー人気が沸騰している東南アジアのベトナムから招請された。ハノイFCは昨年7月まで岩政大樹氏(現J2北海道コンサドーレ札幌監督)が指揮していた首都クラブだ。後任監督が今年1月28日に解任され、現在は強化責任者が暫定監督。リーグ戦では首位と勝ち点4差の4位につけている。
手倉森氏はリオ五輪の男子日本代表監督、W杯ロシア大会の日本代表コーチなどを歴任。16年のU-23アジア杯では優勝に導き、W杯ではA代表の16強入りに貢献した。国内ではJ1ベガルタ仙台やJ2V・ファーレン長崎の監督を務めてきた。