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川崎フロンターレは12日、神奈川・川崎市内の麻生グランドで、J1開幕戦の名古屋グランパス戦(15日、U等々力)に向けて調整した。
前夜にアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)第7戦の敵地浦項スティーラーズ戦を終え、帯同メンバーは帰国後すぐに練習場へ。出場時間に応じてリカバリーと、国内に残ったメンバーとのトレーニングに励んだ。
今季就任した長谷部茂利監督(53)は、初陣をものにし、国内リーグの初戦に臨む。開幕戦の位置づけについて「チームが乗っていくとか、皆さまへのお披露目というような意味合いもあります。だけどもJリーグという意味では、38分の1というふうに考えてます」とし、「だから大事だし、後で取り戻せない試合です。なので100%で行きたいなという思いです」と決意を語った。
初めて指揮を執った浦項戦は4-0で完勝。相手に退場者が出たとはいえ、始動から約1カ月でチームを作り、攻守ともに結果を出したことは大きな意味がある。うまくJリーグにもつなげていきたい考えだ。「見ての通り0失点と複数得点をつなげたいですね。あとは姿勢とか気持ちとかいうところは最低限持っていなくちゃいけないところなので、それはやってもらいたい」と同時にピッチ上での戦う姿勢も求めていく。
自身は97年に選手としてクラブでプレーした経歴を持つ。それ以来のホーム試合となる。自らの性格を「ドライ」と表現しつつ「自分がお世話になった過去があり、今こうやって自分がその1人であることの深さというのかな、それは自分の中に持っているので、どうにかしたいなという強い気持ちは持っています」と静かに闘志を燃やした。【佐藤成】