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スペイン1部レアル・マドリードが審判団への抗議を示した書簡に対して、リーグがスペインサッカー連盟の規律委員会に訴えたことをスペイン紙アス電子版が11日に報じた。
Rマドリードは1日にアウェーで行われたスペインリーグ第22節でエスパニョールと対戦した。この試合の後半、FWエムバペがエスパニョールDFカルロス・ロペスに背後から非常に危険なタックルを受けた。しかし、ムニス・ルイス主審はイエローカードを提示するのみで、VARもこの判定を覆すことなくプレー再開。最終的に退場になっていてもおかしなかったカルロス・ロメロが決勝点を記録し、エスパニョールが勝利した。
試合後、Rマドリード陣営はこの判定に憤慨し、アンチェロッティ監督は「あのファウルに対する主審とVARの判断は不可解だ。あのプレーはけがのリスクが非常に高いものだった。VARは選手を守るためにある。レッドカードにならなかったのは不可解だ」と批判した。
その後、クラブは3日にスペインサッカー連盟とスペイン政府のスポーツ上級委員会にエスパニョール戦で起こった深刻な判定に抗議する書簡を送る旨を伝える公式声明を出した。
この書簡の中でクラブは審判の音声、特に2つのプレー(カルロス・ロメロのイエローカードとエムバペのファウルで無効になったビニシウスのゴール)の判定を下した際の音声および、スペインの審判制度の構造的改革を要求した。
スペインリーグのハビエル・テバス会長はこれに対し、「過去にレアル・マドリードTVを訴えたように、今回も訴えるつもりだ」と反論。「あの文書は明らかにあり得ない問題に影響を与えることを目的とした虚偽または不確かなものであり、容認できるものではない。彼らは正気を失っている」と非難した。
この後、スペインサッカーの規律委員会はRマドリードに申し立てを要求し、調査を開始する。状況によってRマドリードに何からの処分が下る可能性がある。(高橋智行通信員)