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前チームから引き継がれる「もぎもぎコール」を、神宮でも響かせる。楽天からFA移籍したヤクルト茂木栄五郎内野手(30)が10日、沖縄・浦添キャンプで特守やフリー打撃で持ち味を発揮した。内野の厚い選手層に、走攻守で高いレベルを誇るユーティリティープレーヤーが食い込み、チーム内競争を激化させる。
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14日に31歳を迎える茂木は「毎日必死です」と挑戦を続けている。この日は、フリー打撃と特守に参加。3度2桁本塁打したパンチ力で鮮やかな放物線を描き、逆方向にも柵越え。「楽天で最後の3年くらいは思うような打撃ができなかった。見直して、遠くに飛ばすことをテーマに」と強いスイングを心がけている。
特守では軽快な動きで遊撃、二塁を守り、長岡、武岡と併殺練習もこなした。楽天では主に三塁でプレー。昨季、二塁での先発出場は2試合にとどまったが、今キャンプでは二塁の練習を多めに行っている。ヤクルトの内野陣は12球団屈指の選手層。「そこに割って入れるように。レギュラーが取れるようなことがあれば、1個も2個も成長できた証しかなと思う」と高いレベルの戦いに挑む。
高津監督も期待が止まらない。内野のユーティリティーに加え「打つ方、走る方でも、どの場面でも使えると思うし。せっかくチームメートになったので、彼の力を十分に発揮できるポジションで頑張ってほしい」と力を込めた。
そんな茂木を、新天地の応援団も後押しする。楽天時代、スタンドから響く「もぎ! もぎ! もぎえいごろう!」の「もぎもぎコール」。一度聞いたら耳から離れないと、仙台で愛された。これを、ヤクルトの「全国ツバメ軍団」が引き継ぐことを決定。茂木は「すごいなと思いました。そんなしていただいて」と丁寧に感謝した。打席でも「めちゃくちゃ聞こえるっす!」と力になっている。【佐瀬百合子】