日本ハム新庄剛志監督(53)が4日、沖縄・国頭村での紅白戦で本塁打を放った今川優馬外野手(28)を高評価した。
今川は3回2死の第2打席、左腕北浦の直球を左翼席に運び、“12球団1号”となるアーチを放った。オフには自主トレで訪れた米国ミズーリ州セントルイスの施設で、メジャー通算315本塁打の世界最強打者、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)の打撃コーチを務めるリチャード・シュンク氏に指導を仰いでいた。
新庄監督は、今川の渡米前にアドバイスを送っていたことを明かした。「アメリカ行くって知ってたから、(渡米の)3日前ぐらいか。インパクトの部分のスピード、力を抜いて、しっかりタイミングを早く。ちょっと遅かったから、俺、送ったんすよ、映像とともに。『遅い』と。もっと早くタイミングを取らないと、もう使えないよって」と、メッセージを送っていた。
続けて「そのあとアメリカに行って、100マイル(約161キロ)かなんかのボールを近くで打つ練習をしてて。で、そのボールを打つためにはどうしないといけないですか? 早めにタイミングを取って取って取って、100マイルのボールが来るんだから。それを捉えるためにはタイミングなんですよ。慌てちゃね(当たらない)。全然当たんなかったらしいんですよ、最初は。で、ボスが言ってるタイミングを早く取るってことは、こういうことなんだっていうのはわかったらしくて」と今川の成長を語った。
新庄監督は今川の第1打席、フルカウントから左腕根本の膝下に食い込むスライダーを見送り、四球を選んだ打席も高評価。「これ打つやろなって。打ちにいって力んでフライあげるかなってイメージをしてたところ、フォアボール選んだね。それを我慢したっていうところは、タイミングを早く取ったから。それを見極めたというところに高い評価が生まれましたね」と称賛が止まらなかった。
昨季は6試合の出場にとどまった今川に対し「一気にレギュラー取るかもしれない」と期待を寄せた。