米紙ニューヨーク・ポスト電子版は3日(日本時間4日)、ドジャース大谷翔平投手の元通訳で銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告(40)が関与したスポーツ賭博の胴元のブックメーカー、マシュー・ボーヤー氏(49)の独占インタビューを掲載した。
ボーヤー氏は「彼が大谷の承諾なしでお金を盗んでいたのは明らかだった」と、水原被告が大谷の口座から不正にお金を盗んでいたことは明確だったとコメント。また、水原被告が大谷に代わって賭けを行っているのかと尋ねたことはないという。
水原被告は21年9月から24年1月までの間に少なくとも1万9000回の賭けを行っていた。その間の勝ち額は少なくとも1億4225万6769ドル(約220億円)、負け額は少なくとも1億8293万5206ドル(約284億円)で、結果的に約4067万8436ドル(約63億1000万円)の負債を抱えた。借金がふくらみ続けていることに対し「彼に大丈夫かと聞いた。そしたら彼は『自分は本当にギャンブルが下手なんだ』と言っていた。私は彼を少しコントロールしようとした。彼は深刻なギャンブル依存症だったと思う」と、水原被告の賭博を止めようとしたこともあったと振り返った。だが「私自身もギャンブル依存症だった」と、自身の欲に負けて同被告とのやりとりを続けてしまったという。ボーヤー氏は違法賭博運営、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪に問われており、4月4日(同5日)に判決が下る。
水原被告は違法スポーツ賭博で負けた額を取り返すために大谷の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を盗み、胴元のボーヤー氏に不正に送金。連邦地検との司法取引に応じて罪を認めた。量刑は2月6日(同7日)に言い渡される。