阪神は2日、宜野座キャンプ2日目を迎えた。前夜半からの雨でサブグラウンドの一部はぬかるんだ部分もあったが、練習はメニューを順調に消化。この日は秦雅夫球団オーナー(67)が宜野座キャンプで藤川球児監督(44)らコーチ、選手らに訓示、具志川キャンプも視察した。宜野座には球団OBの糸井嘉男球団スペシャルアンバサダー(43=SA)が臨時コーチとして来訪。佐藤輝らに持参したクリケットのバットを使用しての指導などを行った。阪神藤川監督の主な一問一答は以下の通り
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-秦オーナーが訓示で勝ち切る重要性を伝えた
「タイガースらしい野球をと。自分たちが考える野球と、同じページにしっかりといらっしゃると思います」
-1日夜には会食もあったと思うが、会話も深くできたか
「ざっくばらんな会話をしながら、ときに野球の話はさせていただいた。野球にも流れがあるように、いい話し合いもできて、自分のことも理解をしてもらえたかな、と思います。オーナーのやってほしいこととかも聞けたので、有意義な時間で。また来られるということです」
-発見もあったか
「もちろん。オーナーの仕事というか、これまでの経歴とかも聞きながら、自分も相談をすることができたりとか。プライベートな、人生経験の部分での相談とかは、やっぱりできますね」
-糸井SAが臨時コーチとしてキャンプにやってきた
「彼は現役の時からトッププレーヤーとたくさん自主トレ、トレーニングをやってきた。彼がいつも年齢が一番上だけど、自主トレに来た選手が彼の元を離れない。ということは、彼は教えにいっているのではなく、教えを請われる選手であって、たった一言が純粋に選手に伝わる。小谷野(打撃チーフコーチ)とももともと関係が深いので、交わってもらっても違和感もない。糸井もSAだし、全てが合致して。選手たちがどう感じているかは選手たちに。糸井はシーズンでもっともっとタイガースを大切に、大事に、ドキドキしながら見てくれるんじゃないかなと思いますね。楽しみですね」
-佐藤輝は糸井SA持参のクリケットのバットを使っていた
「1つ話題を置いていってくれて、それもまたキャンプならでは。取り組みの中の1つだと思うし、サンズ(臨時コーチ)はサンズで同じように、アメリカの野球のこと、今の野球、以前のアメリカの野球とか、打ち方にはたくさん種類があるけど、一番大事なのはなんぞや、という答えを持っている」
-いろんな経験を持つ人がたくさんいるのは心強いか
「もちろんありがたいですね。球団の財産ですし、糸井SAもサンズは今回臨時コーチですけど、選手が少しでもシーズンの結果につながって来たらいいなと思います。もう任せてあるんで、悪くなることは絶対ないと思います」
-ブルペンは現状では見守っていく
「投手コーチが把握しているでしょう。安藤さんと金村さんが見ていますから、気づけば指導するだろうし。安藤さんはまた違う目線で見ているから。紅白戦もまたありますから、そのあたりまでどんなプランかというのは、おのおののコーチの方がスペシャリストなので、また話を聞いていきます」
-ゲラのフォーク習得もポイントになる
「大きいでしょうね。彼はフィールディングもうまいし、クイックも速いんで。そういうところでは不安がない投手ですから。相手に脅威になる球種を見つけてくれたらいいと思うし。僕も現役の時はこの時期にうそをついていましたから。『ナックルを投げます』とか。新聞に書いていただくと、まるで投げるかのようになりますから。そういう意味で本当に投げるかどうか楽しみですよね」