楽天藤平尚真投手(26)が、チャレンジャー精神で中継ぎ転向2年目のシーズンを迎える。1月31日、キャンプ地の沖縄で行われた自主トレに参加。昨秋、侍ジャパンに初選出された剛腕リリーバーは、キャンプイン前日からブルペンに入り、立ち投げで15球、中腰の捕手に5球と計20球を投じた。今オフも岸孝之投手(40)と自主トレを行い、走り込みと投げ込みに注力。順調な仕上がりぶりを見せた。
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藤平が“師匠”岸とそろい踏みしたブルペンで、力強いボールを次々に投げ込んだ。キャンプイン前日から立ち投げで15球、中腰の捕手に5球と計20球。「まだ(捕手が)座ってもないんで、ちょっと分かんないんですけど、体はすごくよく動いていたので、順調だと思います」。当初は30球の予定も、予想以上に体の動きが良く、あえて早めに切り上げた。
自身の左後ろにトレーナーに立ってもらい、投球する場面もあった。「あれは自主トレからずっとやっていて。再現性を高めるために同じ平身でっていう、ちょっと後ろに立ってもらって開くのを抑えるように投げています」と狙いを明かした。
今オフも先輩の岸と自主トレを行った。「毎年、岸さんとやらせてもらって、本当にいろいろと吸収できて、いい自主トレになりました」。岸の自主トレでも走り込みと投げ込みをメインにやってきたが、今キャンプも「とにかく走り込みと投げ込み、体にしっかり覚えさせてシーズンに入りたいなと思ってます」。オフの流れを継続する。
昨季、先発から中継ぎに転向した。47試合に登板して0勝1敗、1セーブ、20ホールド、防御率1・75の好成績をマーク。結果を残して迎えるキャンプになるが「気持ちは全く変わらず、僕も1年しかやってないですし、そんなに立場が変わったとは思ってない。もう1回いい位置で投げられるようにアピールしていきたい。挑戦者みたいな感じでやっていきます」。覚醒した剛腕リリーバーが、今季も楽天の勝ちパターンに君臨する。【山田愛斗】