阪神のファーム本拠地・阪神鳴尾浜球場は30日、2軍施設として最終日を迎えた。
今年3月、ファームの拠点を尼崎市の大物(だいもつ)駅を最寄り駅とする「ゼロカーボンベースボールパーク」として移転し、選手寮・虎風荘や、ウエスタン・リーグ公式戦を行う「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」が開場する。
鳴尾浜球場は、1994年(平6)に開場。直後の阪神・淡路大震災の被害を受けたものの、約30年の役目を全うした。ファームの主催試合開催のほか、大学生や社会人などプロアマ交流戦も実施。ほかにも、NPBアンパイアスクールの会場などプロアマの垣根を越えて、活用された。
選手たちは日々、グラウンドやトレーニングルームで技術の向上に励み、練習後は虎風荘内のサウナで疲れを癒やしてきた。
◆鳴尾浜球場 所在地は兵庫県西宮市鳴尾浜1の3の9。95年開場。両翼96メートル、中堅120メートルで甲子園とほぼ同サイズ。4階建ての選手寮「虎風荘」に加え、室内練習場も完備。寮など球団の施設が左翼後方にあったことから、ウエスタン・リーグの試合では阪神が三塁側ベンチに入った。