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【阪神】藤川球児監督、25年ぶり全員ミーティング実現へ キャンプ前日2軍も呼んで理念伝える


阪神タイガースの藤川球児監督のもとで、新しい取り組みとして一軍、二軍全体が合同でミーティングを開催することが決まった。これまで一軍と二軍は別の場所でミーティングを行っていたが、藤川監督の就任を機に全員を一堂に会し、チームの結束を図る。沖縄でキャンプインを前に、具志川組と宜野座組という新たな呼称でキャンプを開始する。これにより、一軍と二軍の垣根を取り払い、選手間の刺激を促し協力体制を強化する狙いがある。合同ミーティングを行うのは25年ぶりであり、藤川監督自身も過去に野村監督の元でその経験を持ち、今回も選手たちに理念を伝える予定だ。

阪神の藤川球児監督(2025年1月撮影)

阪神が選手・スタッフ全員集合のキャンプイン前日ミーティングを行うことが26日、分かった。これまで1月31日のミーティングは1軍、2軍それぞれのホテルで行ってきた。今回は藤川球児監督(44)の“船出”のタイミングで全員の心を1つにする。

うるま市内のホテルから「具志川組」の選手・スタッフ全員がバスに分乗して、約7キロ離れた恩納村の「宜野座組」ホテルにやってくる。キャンプを目前に控えた沖縄の夜が熱気むんむんのムードに包まれる。

まさに球児流だ。今キャンプは1、2軍の呼称を撤廃。宜野座組、具志川組と呼び名を変えた。「これまで高知県と沖縄県で遠かったけど、本当に近いので、何のくくりも必要ないと判断した」と説明していた。1、2軍の垣根を低くすることでベテラン、若手の双方に刺激を与える効果を見込む。ミーティングでは全員に余すことなく理念や信念を伝えるとみられる。

1月31日に合同ミーティングを行うのは25年前、野村克也監督だった00年が最後。当時は1、2軍が一緒に高知・安芸でキャンプを張っていた。藤川監督も経験者だ。99年は高校の卒業試験で1月下旬から2月上旬までチームを離れていたが、1月31日だけは志願して野村監督の訓示を聞きに地元高知市から安芸に駆けつけたエピソードも残っている。それほど、1月31日は重要な1日なのだ。

01年からは2軍が高知・室戸に、03年からは1軍が沖縄・宜野座になった。2軍が沖縄に来たのは23年から。距離が近くなったが、岡田監督の2年間はミーティングが別々だった。夕方のほぼ同時刻に始まり、監督の訓示を2軍選手が生で聞く機会はなかった。

立場、役割は違えど、全員が同じ船になるタイガースの一員。同じ場所から同じゴールを目指して、25年のスタートを切る。

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