ドジャース大谷翔平投手(30)の元通訳で、違法スポーツ賭博に関与し銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告(40)の裁判資料が公開されてから一夜明け、米国ではまだ衝撃が続いている。
同被告が大谷の口座から不正送金するために大谷になりすまして銀行員とやりとりする電話の内容は、23日までにジ・アスレチックによって報じられた。それによって、大谷の口座に自分の電話番号をひも付けて認証コードの確認も問題なくクリアしていることなども判明していた。
大谷マニアで知られる野球アナリストのベン・バーランダー氏はX(旧ツイッター)で、事件後も大谷を疑う声が消えなかったことに言及し「多くの人はショウヘイに謝罪しなければならない。元通訳はショウヘイになりすまして会話をしている」と、録音が大谷潔白の証だと指摘。ドジャース専門メディア「ドジャースネーション」も公式Xで「オオタニは生活する上でほとんど頼り切っていた男に裏切られた。ばかげている。いろんなうわさはもうおしまいにしよう」と投稿した。
また米スポーツ配信番組「ビッグプレー」のコメンテーターは、銀行員が成りすましを見破れなかったことに言及し「もっとしっかりした認証システムがあるべき。まったく安全ではない」と指摘するなど、多くの米メディアでこの話題が続いている。
水原被告は21年11月ごろから昨年3月ごろにかけ、違法スポーツ賭博で負けた額を取り返すために大谷の口座から約1659万ドル(約25億7000万円)を盗み、胴元に不正に送金。連邦地検との司法取引に応じて罪を認めた。量刑は2月6日に言い渡される。