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王貞治氏、野球振興へ尽力きっかけは06年の胃がん「自分がどこまで生きられるかわからない」


王貞治氏(84)、ソフトバンク球団会長かつWCBF理事長が、野球振興活動に対する情熱を語った。胃がんによる胃全摘を受けた06年を機に、野球での恩返しをより真剣に考えるようになったという。氏は野球教室で直接指導し、子どもたちに野球の楽しさを伝えている。野球に対する熱い思いを「我が命」と表現し、生涯を通じて飽きることなく野球を追求する姿勢を示した。」「

野球殿堂入り通知式 野球殿堂入り通知式でスピーチする王貞治氏=2025年1月16日

NHKは25日、「おはよう日本」で王貞治氏(84=ソフトバンク球団会長)を特集し、同氏が野球振興活動に精力的に取り組む意図を明かした。

王氏は現在、WCBF(世界少年野球推進財団)の理事長を務め、野球教室などで子どもたちへ野球の楽しさを教えている。そのきっかけは06年、胃がんによる胃の全摘だったという。「自分がどこまで生きられるかわからないし。逆にそういう病気をしたことによって、より真剣に野球に対して恩を返すことをね、現実のものとして考えるようになりましたよね」と語った。

野球教室では自らバットを持ち、子どもたちへ直接声をかける。王氏は「とにかくね、子供ってほんと正直だなと。本当にうれしそうに(野球をする)。ボールが捕れなかったり、バットに当たらなかったりしたら、悲しそうな顔をするしね。やっぱり目の輝き、うまくいった時の。あれはもうとにかく心が洗われますよ」と声を弾ませた。

用意された色紙には「我が命」と刻んだ。続けて「いつの間にか、野球は我が命になってしまいました。物心ついた頃から(野球を)やってて。一番言えることはね、飽きないんですよ。常に飽きない。難しいからですよ。簡単じゃないから。本当にね、こんな1センチにもならないような差とかね、そういうのがあるわけですよ。だからとことん追い詰めたくなるんですよね。もう一度生まれ変わったって、僕は野球をやりたいですよね」と語った。

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