今永師匠のアドバイスを力に支配下昇格へ駆け上がる。DeNA育成左腕の庄司陽斗投手(23)が24日、球団施設DOCKで調整した。キャッチボール、ランニングなどで汗を流した。
昨季は育成ルーキーながら2軍の先発ローテを守り、イースタン・リーグ21試合で8勝5敗、防御率2・35で42年ぶりのイースタン・リーグ優勝に貢献した。育成の投手では唯一、沖縄・宜野湾のA班キャンプメンバー入りが決定しており「選ばれたということはアピールするチャンスではあると思う。いいアピールを続けられれば、支配下っていうのは必然的に見えてくるところであると思うので、そこを通過点として、1軍でしっかり投げることを今年は目標にやっていきたい」と思い描いた。
1月は5日から20日まで高知で元DeNAのカブス今永昇太投手(31)に弟子入りしてともに自主トレを行った。庄司は23年の育成ドラフトで入団したため、同年オフにメジャー挑戦した今永とは入れ替わりで面識はなかった。それでも「チーム今永」で自主トレしていた同僚の森下や昨季限りで戦力外になった高田らを経由して弟子入りを志願した。
バリバリのメジャーリーガーの全てが生きた教科書だった。自身の直球の出力への課題を再確認。「出力上げるには、股関節のハマりを意識したり、タイミングだったり、自分があまり気にしてなかった細かい部分を教えていただいた」と金言も授かった。師匠の恩に報いるためにも、支配下まで駆け上がる。