<第97回選抜高校野球:選考委員会>◇24日
第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)の出場校が決定した。今大会には32校(一般選考枠30校、21世紀枠2校)が出場する。3月7日の抽選会に先立ち、担当記者が大会の行方を占う。
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【展望】“シン横浜”が高校球界を席巻する-。今大会の優勝候補の筆頭は横浜(神奈川)だ。
昨秋の神奈川大会、関東大会を制し、明治神宮大会では「平成の怪物」、西武、レッドソックスなどで活躍した松坂大輔氏を擁した97年以来の頂点に立った。織田翔希投手(1年)&奥村頼人投手(2年)の2枚看板の安定感は抜群で、公式戦15戦連勝中と無敗を維持して年を越した。松坂氏らが達成した「4冠=明治神宮大会、春夏の甲子園、国体(=現国民スポーツ大会)」を狙える位置に付ける。
最右翼に割って入るのは-。横浜の背中を追うのがリベンジに燃える3校だ。
広島商(広島)は明治神宮大会決勝では1点差まで追い詰めながら準優勝した実力校。近畿大会を制した東洋大姫路(兵庫)は準々決勝で延長11回タイブレークの末に涙をのんだ。そして健大高崎(群馬)も関東大会決勝で延長10回の末にサヨナラ負けを喫した。158キロをマークした石垣元気(2年)を中心に史上4校目の春連覇を目指す。
横浜か、横浜以外か-。高校球界の帝王のように君臨する東の横綱の牙城を切り崩すのは。約1カ月半後に迫った抽選会、その後の大会から目が離せない。