ソフトバンク川瀬晃内野手（27）が23日、大分・国東市内で行っていた弟のオリックス川瀬堅斗投手（22）との合同自主トレを打ち上げた。球界でも異例の兄弟自主トレを終え、兄の晃は「この時期にピッチャーの球を見られることはなかなかない。目慣らしができてよかった」。確かな手ごたえを得て、今季こそ弟を打つ。
昨季は堅斗が支配下登録され、兄弟対決が実現した。結果は3打数無安打。現時点では弟に軍配が上がっている。晃は「親戚の集まりでも『弟に負けたね』って一番言われた。やっぱり悔しい。弟から言われるのが一番腹立ちます」と悔しさをあらわに。今季こそ兄の威厳を見せ、親戚を見返したい。「まだ3打席。10打席終わってどうか。僕はとにかくヒットランプをつけたい」。残り7打席で1安打以上を約束。一方の堅斗は「0で抑えたい。三振も奪いたい」と返り討ちを宣言した。兄弟対決を制すればチームの勝敗にもつながる。シーズンオフの高級すしを賭け、真剣勝負を行うことで合意した。
晃は今季、105試合に出場したがスタメン出場は25試合。「自分の長所」とユーティリティーさを生かして二遊間でスタメン奪取を狙う。自主トレでは、二塁手の頭を超える右翼へのクリーンヒットを理想にバットを振ってきた。弟とは「お互いの地位を確立するために頑張ろう」と握手を交わした。かっこいいお兄ちゃんを見せていく。【只松憲】
