【ロッテ】FA加入の石川柊太、打倒古巣へ「戦略的イメージはある」新球「キックチェンジ」も

新しい本拠地となるZOZOマリンでの自主トレを公開し囲み会見に臨むロッテ石川柊（撮影・小沢裕）

ソフトバンクから国内FAでロッテに入団した石川柊太投手（33）が22日、新本拠地のZOZOマリンで自主トレを公開した。キャッチボールとランニングで汗を流し「心地よい風が吹いていて、『ここでやっていくんだ』という感覚が新鮮で緊張もあった。常に足元から前を見て戦っていかないといけない」と、先発の一角となる決意を語った。

新天地には新球を引っさげてやってきた。およそ3日前から、中指を立てて投じるチェンジアップ、通称「キックチェンジ」に挑戦。落ち球のフォークは既に持つが、投球の幅を広げるために取り組み始めた。「いい気はしますね。使える可能性がある」と、上々の手応えを口にした。ZOZOマリン名物の強風にも「注意力散漫にはなるので、そこをどう集中するか」と落ち着いた口調で話した。

開幕3連戦では、11年を過ごしたソフトバンクと激突。ロッテでの初登板が古巣相手の可能性に「リアルにはイメージできない。いざ相対した時にどんな感情、感覚になるかは想像できない」と苦笑いを見せた。それでも「戦略的なイメージはある」と、日本一の味を知る右腕が打倒ソフトバンクを誓った。【黒須亮】