マリナーズなどでメジャー通算3089本安打を放ったイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の日本人初の米国野球殿堂入りに同氏の父、鈴木宣之さん(82)が22日、愛知県豊山町の自宅前で会見した。
史上2人目の満票での選出を逃したが、引退後5年目での有資格初年度での選出。「そんな完全な人間はあるのかという気持ちでおりましたので、どっか欠けていて、ちょうどいいという思い。気が楽になりました。有資格初年度に日米同時に成就できたのはイチローファンの皆様方、関係者の方々にご支援、ご声援をいただいたおかげ。本当に御礼申し上げたい。ありがとうございました」と、二人三脚でプロ入りした息子が手にした栄誉を手放しで喜んだ。
イチロー氏はオリックスから01年に日本人野手としてメジャーに初挑戦。19年に現役を引退し、資格獲得1年目での殿堂入り。今年の日本の野球殿堂にも選出され、日米での同時受賞となった。