セレッソ大阪は19日、実質8日間の日程で実施していたタイでの1次キャンプを打ち上げた。
この日は合宿2度目となる本格的な紅白戦を行い、大きなけが人もなく、アーサー・パパス新監督(44)の下で順調なシーズンのスタートを切った。
合宿中に正式加入が決まったチアゴ・アンドラーデ(24)とラファエル・ハットン(29)のブラジル人FW2人と、体調不良だったFW中島元彦(25)が序盤に合流を果たし、昨年の故障明けのMF平野佑一(28)をのぞき、29人でキャンプを完走した。
16日には、業務提携する同国1部のBGパトゥム・ユナイテッドFCの本拠地スタジアムを利用し、初の紅白戦を実施。プロ20年目の節目を迎えたMF香川真司(35)も出場し、軽快な動きを披露した。
MF田中駿汰(27)奥埜博亮(35)喜田陽(24)松本凪生(23)大迫塁(20)らとの激しい、ボランチの定位置争いが注目される。
16日のクラブの公式ユーチューブでは、パパス監督は「チームとは、生まれたままでいいのではなく、作られるもの。自分たちでいい状態をもっと求めていく。だからこそファイトし、全員で力を合わせないといけない。それしか、王者になる方法はない」と訓示。昨季10位に終わったチームに、言葉でも刺激を与えた。
香川も「新しいコーチ、環境で、みんなモチベーションが高い。過去にないくらいハードですよ。(選手は)監督のやるサッカーに対し、必死になってやっている。そういう意味で充実している。けがなく、次のステップにいけるように頑張りたい」と、順調な仕上がりに納得の表情。
17日の夕食は、焼き肉店で全員でシーズンの健闘を誓い合った。
近くタイから帰国予定のチームは、22日から2月2日まで恒例の宮崎市での2次キャンプに入り、J2クラブなどと練習試合を行う。2月14日の敵地でのガンバ大阪とのJ1開幕戦まで1カ月を切り、パパスC大阪が新たなモードに切り替わる。