楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(21=明大)が、“東北の希望”になることを誓った。18日、11年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・南三陸町を同期ら8人で訪問。震災遺構の旧防災対策庁舎などを目の当たりにして「被災された方々で自分たちのプレーを見ておられる方がいると考えると、もっともっと頑張らないといけない。勝つ姿、優勝する姿を見ていただきたいと強く感じた」。より一層、精進する。
震災発生時は8歳で、地元広島にいた。野球の練習に行った頃に未曽有の災害が発生。「ニュースでずっと地震、津波のことをやっていた記憶がある」。天災の猛威も知る。18年の西日本豪雨では広島で多くの犠牲者が出た。「自分たちではどうしようもないというか、何もできない怖さが豪雨の時もあった。実際に自分がそういう思いをしたので、今の状況を当たり前だと思ってはいけない」と気を引き締めた。
13年に楽天は球団初の日本一に輝き、被災地を元気づけた。「東北の方々はすごい勇気をもらったんじゃないかと、自分も広島で見てて思った」。その上で「やっぱりスポーツにしかできない力や与えられる感動はあると思う。自分が今度はそういう立場になって勇気と感動を与えたい」。プレーで希望をもたらす存在になる。【山田愛斗】